世界的にプログラミング教育が義務教育化される中、学生時代からプログラミングを学びサービスを作り出す人が増えています。今回は、TechAcademyオンラインブートキャンプの Ruby on Rails コース1期生で、現役の大学生の鈴木凌太さんに、学習を始めた経緯やご自身のオリジナルサービスについてお話を伺いました。

プロフィール:鈴木 凌太
1992年生まれ、大阪府出身。関西大学経済学部4年生。就職活動が終わり、来年から東京で社会人予定。

幅広く価値を提供できるスキル

――今回オンラインブートキャンプに参加された動機はなんでしょうか?

鈴木凌太氏: 学生時代からWeb制作会社に入って簡単なHTML/CSSを書ける状態ではあったのですが、Webアプリケーションを開発するにはもう少し技術が必要だと思っていました。2015年2月からプログラミングの勉強も独学で始めていて、そろそろ新しい言語を本格的に覚えたいな、と思っているときにTechAcademyのオンラインブートキャンプをネットで見つけ、興味を持って参加しました。

――今回はなぜRuby on Railsを学ぶコースを受講されたんでしょうか?

鈴木凌太氏: Ruby on Railsが流行っていることは前からインターネットや周りをみて知っていたので、自分もこのスキルを習得したいと想い、絶好の機会だと思い受講しました。

――2月からプログラミングを学ばれていたとのことですが、もともとエンジニア志望だったのですか?

鈴木凌太氏: 最初は特に志望していなかったですね。もともとドコモショップでタブレットを売るという営業のインターンをしていました。1年くらい続けていたんですけど、目の前のお客さんに対してしか価値を提供できていないところに限界を感じていました。また、実際にタブレットを売る仕事を通してWebアプリケーションがどのような構造で動いているのかに興味を持ち始めました。インターンをする前にロンドンとマルタ共和国に1年間留学したという経緯があり、海外で知り合った文化や人種が異なる人たちに対しても幅広く価値を提供できるような仕事ってあるのかなと考えたときに、エンジニアの仕事であればそれが叶えられると思い、エンジニアを視野に就職活動を行うようになりました。

DemoDayでの発表の様子
DemoDayでの発表の様子

質問した数だけ成長する

――受講してみての感想はいかがですか?

鈴木凌太氏: 以前にRubyの参考書を買って独学で学んでみたことがあったのですが、やはり色んな所でつまずき、そういう時に聞ける人もいなかったので、挫折することが何度かありました。オンラインブートキャンプではメンターさんに質問を投げかけると即座に答えが返ってくる点が学習時は非常に役に立ちました。やはりわからないことは知ってる人に聞くのが一番早いです。

――オンラインブートキャンプ中には質問を活発にしていらっしゃいましたね。

鈴木凌太氏: 初歩的な質問が多かったので自分で調べながらの部分も多々あったのですが、これからエンジニアになっていくにも自分で問題解決をしていかないといけないな、という部分を改めて気づかせてもらった気がします。結局そうしないと、ここで学んだことを今後の人生の中で活かしていけないですからね。8週間という限られた時間の中で、メンターさんとしっかりお話もできてカリキュラムに載っていないこともお聞きできたので、内容は充実していました。偶然なんですけどメンターさんと出身大学が一緒だったんですよ(笑)

――それはすごい巡り合わせでしたね!メンタリングではどのようなことを聞かれていたのですか?

鈴木凌太氏: 自分の中でエンジニアとしてのキャリアがまだ明確にイメージできていなかったので、今後のキャリアパスについて聞きました。メンターさんからは、今後はエンジニアという職種は需要がかなり上がってくるから、頑張った分だけ成果出て楽しいといったことを教えていただけました。それ以外もざっくばらんにいろいろ話しができて、とても話しやすいメンターさんでしたね。質問しやすいウェルカムな雰囲気を出してくれていたので本当にこのオンラインブートキャンプに参加して良かったなと思っています。

――DemoDayの発表会にも鈴木さんのメンターさんが来てくれていましたね。

鈴木凌太氏: そうなんですよ、あのあとサイゼリアに行って受講生3人とメンターさんとみんなで話をして盛り上がりました。そこでもエンジニアのお仕事について詳しく聞けたので、わざわざ大阪から東京まで参加しにきた甲斐がありました。

実体験の不便を解消

――開発されたオリジナルサービス「感動シェアサービス」とはどのようなサービスですか?

鈴木凌太氏: 「HEYECAN」という本の名言とかコアな部分だけをシェアしてSNSとEコマースを融合させたサービスです。コアな部分をみんなで共有して、いいと思ったらそのまま商品を買えるというものです。買う側からしても欲しい情報が的確に得られるのが大事だと思っていて、Twitterの140字のように限られた文字数のなかで商品を購入する際の指標として使えれば良いと思いました。

HEYECAN

なぜそのサービスを作ろうと思ったのでしょうか?

鈴木凌太氏: 作ろうと思った経緯としては、自分自身が本を読むのが好きだということですね。分厚い本なども読むのですが、実際読んでみたら重要なところは少ししかないということがあります。そのコアな部分だけ抽出して商品を伝えられたら本を買う際にも参考になっていいなと思いました。それは多分、作者自身も思っているはずで、作者自身の概要も簡潔に伝えられるサービスがあったらいいなと思って開発しました。

――このサービスは前々から開発する構想はお持ちだったのですか?

鈴木凌太氏: いえ、構想はありませんでした。受講中にどんなサービスがあったらいいかなと考えているうちに、自分の好きな読書からアイデアを得ましてそこから思いつきました。

――オリジナルサービスをつくる上でメンターからのサポートはいかがでしたか?

鈴木凌太氏: オリジナルサービスを開発していく中で、必要な機能などアドバイスをたくさんもらえました。自分だけではここまで要件をしっかり定義出来なかったと思います。実際に形になったらおもしろいんじゃないかというアドバイスをいただけて、モチベーションもキープしながら開発を進めることができました。

――オンラインブートキャンプで身に付けたスキルは今後どのように活かしていこうと思われますか?

鈴木凌太氏: 自分が不便だなと思ったことをまずは形にしてみようと思っています。周りの人も同じことを考えていたら、たぶんサービスも広がると思うんですね。なので、あまり実体験に基づかないものをサービスにしようと思ってもやはりちょっと無理があるなと感じます。自分自身の経験値というところからサービスに落とし込んでいくという作業が僕はやはり大事かなと思いました。

――今後が楽しみですね!最後にこれからプログラミングを学習する人へのメッセージをお願いします。

鈴木凌太氏: これからは自分が便利だなと思うものを作ってしまえば、国境を越えていろんな人に使ってもらえるチャンスを生み出せます。これがプログラミングを学ぶ醍醐味だと思います。自分自身の不便を解消することがみんなの不便を解消することにつながり仕事になる。世界中にチャンスが広がる仕事だと思うので、僕も含めて一緒に頑張っていきましょう!

(インタビュアー:上田晴香)