オンラインブートキャンプを受講された鈴木勝之さんにお話を伺いました。スタートアップ企業を経営する中で、プログラミングを学んで、スピード感をもって自社サービス開発をしたいという想いからオンラインブートキャンプを受講されました。

プロフィール:鈴木 勝之
1977年生まれ。東京都在住。2012年に一般企業を退職し、株式会社ビーズの立ち上げに携わる。その後、株式会社Mealthyを設立し現在に至る。自社サービス「Mealthy」のスピンオフ版をオリジナルサービスとして開発した。

自分でもサービスを開発したくてプログラミングの勉強を開始

――スタートアップ企業を経営されているとのことですが、どんなサービスを運営されているのでしょうか?

Mealthy」という外食・コンビニでダイエットができるアプリを提供しています。外食やコンビニ、テイクアウトのメニューのうち、低カロリーでヘルシーなダイエットメニューを、簡単に検索することができるアプリです。

――アプリの開発はエンジニアの方がやっているのでしょうか?

そうですね。アプリの改修する方向性だけは自分が決める感じです。会社のリソースをどのように配分し、どういうスケジュール感でどの機能を足していくかなどを決めています。あとはベンチャーキャピタリストとの話を通して、「こういう機能ないとダメだよね」とかフィードバックを受けて、改修したりしています。

――今まではエンジニアに依頼する立場であるに、どうしてプログラミングの勉強を始めようと思ったのでしょうか?

自分が新しい機能をテストしたいと思った時に、毎回エンジニアの工数を割くのが嫌だなと思ったのがきっかけです。仮説検証のためのテスト機能であれば自分でちょっとやれた方がいいかなという感覚がありました。あとはスタートアップなのに、プログラミングが全くできませんっていうのも劣等感みたいなものもありましたね。

――プログラミングを勉強されたことはあったのでしょうか?

WordPressでサイトを自分で作ったことがあるくらいですね。ただちゃんと理解しているのではなくて、WEBで調べてコピペでHTMLとCSSを少し変えるくらいでした。

自社アプリのテスト用としてサービスを開発

――オリジナルサービスでどういったものを作ったのか教えていただけますか。

Mealthyのスピンオフ版としてサービスの中で追加できてない機能を開発しました。具体的には、糖質ダイエット、グルテンフリーダイエット、ベジタリアンなど、ダイエット目的以外の軸で食事メニューを検索できる機能です。スマホのWebブラウザで表示できるサービスにしました。どんな機能があったらユーザーが喜ぶかを説明するときにこの方が便利なんですよね。

――テスト用だったんですね。

今のアプリに入っているデータは、言うなればカロリーや三大栄養素だけなんです。だけど、健康志向な人たちの中には低糖質とかグルテンフリーの人もいるので、そういうニーズがあるか聞ければいいなと思いました。

――どんな機能を使っているのでしょうか?

基本的にオンラインブートキャンプで学んだことの組み合わせですね。デザインもBootstrapですし。あとはTwitterクローンの機能も使っています。

――Twitterクローンはどこに使われているんですか。

「お気に入りに入れる」という機能をTwitterクローンのフォローの機能からとって使っています。メンターからアドバイスを受けて、それを使うことにしました。

――他にどんな機能があるのでしょうか?

項目ごとにソートできる機能です。例えば、カロリーが低い順番に並び替えたりすることができます。これもカリキュラムで作ったモノリスト(AmazonのAPIを使ったサービス)と同じやり方をしています。ただ、それだけだとスマホで綺麗に表示できないので、調べながら変えました。

――そこはご自身で工夫されたんですか?

そうですね。自分で調べてRubyで画像サイズを変える方法を見つけてうまくできました。

――サービスを拝見すると投稿の機能もありますね。

画像や口コミを投稿できる機能を付けました。あとはTwitterのように他の人にシェアすることもできて、タイムラインで見ると「Like」を付けることができます。

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オリジナルサービス「Mealthy-Spinoff」

いつまでも作りたいものを描いていないで作ってみたほうがいい

――サービスの開発を通して身についたと思うことはありますか?

身についたというか、「この作業はこれぐらい手間がかかるんだな」とか「意外とこれって早くできるんだな」などの感覚がわかるようになりました。
どうしても自分が経営者という立場なので「これ欲しいんだけれど」って言ったらやってくれるんですよ。ただそこに凄く負担がかかっているかもしれないと思えるようになりました。

――自分で作ったことで、裏側でどういう作業が行われているかわかったということですね。

そうですね。エンジニアとのコミュニケーションも、前よりはやりやすくなったと思います。例えば、レコメンドの機能を追加しようというときも、どういうデータを集めてどうレコメンドをするかという話をエンジニアから聞いても、理解できるようになってきました。

――これからもサービスを自分で作ってみようとか思いますか。

ざっくりとこんな感じの機能があると分かる程度のプロトタイプみたいなのを作っていきたいですね。画面遷移がわかるくらいのものを想定していますが。

――最後に、受講を検討している方へのメッセージをお願いします。

受けてみて、すごく良かったと思っています。今の自分の感覚で言うと、ある程度イメージできるものは2、3日もあれば形にできるんですよ。目に見える形を作るためにRailsを覚えるのはいいと思いました。なので、いつまでも「こんなサービスできたらいいなあ」とかぼんやりと思い描くぐらいだったら、2ヶ月間の最初の3週間くらいでさっさと学んで、さっさと作れるようになる方が仮説検証も早くできて時間的な価値があると思っています。

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TechAcademyマークをしていただきました!

(インタビュアー:横内優子)