Webデザインコースを受講された竹田さんにインタビュー。青年海外協力隊としてアフリカのルワンダで働きながらご自身でWebサイトを作成した背景や今後の目標についてお伺いしています。

プロフィール:竹田憲弘
1989年生まれ。海外で生活しながらオンラインブートキャンプを受講し、オリジナルサイトを作成。

ルワンダの農村部で衛生啓発活動に携わる

――最初に、簡単に自己紹介をお願いします。

2018年の1月頭までアフリカのルワンダという国で、青年海外協力隊として活動をしていました。
仕事の内容としては「コミュニティ開発」と呼ばれるんですが、ざっくり言えば地域の人々の生活の向上のお手伝いをするという仕事です。特に水や衛生環境の改善に携わっていて、自分のメインの活動としては近隣の学校に行って衛生啓発活動を行うということが主な仕事でした。
青年海外協力隊の任期が2年間なので、この活動は約2年行いました。ちなみに青年海外協力隊は書類選考と面接があって、それに通った人が色々な国の色々な職種にアサインされて派遣されます。

――青年海外協力隊の活動は、どういう経緯で始められたのですか。

活動を始める前は、3年間日本の食品メーカーで働いていました。その会社もCSR活動に力を入れている企業だったので、そこで社会貢献事業部に行ってソーシャルビジネスなどに携わりたいと思っていたんです。私が入社したのがちょうど東日本大震災の翌年で、希望して仙台で3年間働いていました。そこで働きながら土日は震災復興のボランティアなどもお手伝いさせてもらっていたんですが、土日にちょっと手伝うだけだとそこに住んでいる方々がどんなことを考えているかよく分からないなと思ったんです。
震災のことだけじゃなくて、現場で体験できる、その現場の人と同じ目線になって考えられる経験をしたいと思い、会社を辞めて青年海外協力隊の活動を始めました。

――NGOなどいくつか選択肢がある中で、JICAのボランティアスタッフを選んだきっかけは何でしたか。

協力隊は制度がかなりしっかり保証されていたということと、現場に一番入り込めるという点ですね。NGOの場合はもう少し上のレベルでやる仕事が多い印象なんですが、実際に私が住んでいた所は人里離れた農村部だったので、そういう経験ができるのも協力隊ならではだと思います。

――その時の活動について、詳しく説明いただいてもよろしいですか。

私がやっていたのは、学校にある「衛生クラブ」の支援になります。ルワンダに限らず途上国では、水や衛生環境が悪いことによって下痢になってしまったり、水因性疾患と呼ばれる水や衛生による病気で亡くなってしまう子どもが多くいます。それを防ぐことが一番の目的になります。
ルワンダでは、学校に「衛生クラブ」を置きましょうという推進をしていたんですが、学校だけで独自で維持していくのはなかなか難しいので、私たちも実際に学校の中に入って先生や生徒たちと一緒に衛生クラブの維持や管理をしていました。学校の外でも、住民に向けて劇や歌の発表会をやることでその地域に衛生啓発の意識を広めたりしていました。

自身のWordPressサイトをカスタマイズして、デザインの勉強もしたい

――アフリカでの生活をする中で、今回TechAcademyを受講された背景についてお聞かせください。

私は今WordPressでブログを運営しているのですが、サイトのデザインをカスタマイズできるようになりたいと思ったのが一番の理由です。これはボランティアにも通じるんですが、ソーシャルデザインに興味がありまして、社会的な課題をデザインの力で解決するという考えが凄く面白いと思ったんですが、そもそもデザインというものが何なのかよく分からず、どうやって勉強したら良いのかも分からなかったんです。
自分でゼロから勉強すると時間も手間もかかってしまうので、体系的に学べる講座などを探していたらTechAcademyのオンライン講座を見つけたので、まずはWebデザインを勉強してみようと思い受講しました。

――受講以前に、ご自身で勉強したことはありますか。

少し独学で勉強はしていました。ネットで無料のプログラムなどを使ってHTMLやCSSを触ったり、色彩学の勉強などもしていました。
他にも色彩心理学という、色が人間の心理にどういう影響を与えるかという学問もずっと勉強していました。Webデザインで配色は重要だと思うので、自分でサイトを作ったときにどんなコンセプトを持っていて、それをどう表現するかという時に色彩の知識は生きてくるかなと思っています。

――WordPressは、もともとブログをやりながら学習していたのですか。

ブログをやりながらです。分からないところがあったらネットで調べて、自分で解決するようにしていましたブログを始めたのはルワンダに来た頃からですね。内容は雑記ブログで、自分の生活のことや読んだ本とか、好きな音楽などを色々書いている感じですね。このブログをもっとオシャレに見やすくしたいと思ったのが一番の受講の理由になります。

ルワンダでのスタディツアーを呼びかける告知・応募サイトを作成

――今回竹田さんが作られた、オリジナルサイトについて概要やコンセプトを教えてください。

サイトの概要は、これからルワンダでやろうとしているスタディツアーの告知と応募サイトになります。ターゲットとしては、大学生ぐらいの若い人たちで。「社会貢献や国際協力に興味があってアフリカにも行ってみたいけど、一人で行くのは不安、怖い」と感じる人たちが最初の一歩を踏み出す後押しができるようなプログラムを作りたいなと思って作ったWebサイトですね。

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――学生の場合は東南アジアに行く人が多いというイメージが強いですが、アフリカに行くプログラムもあるのですか。

最近ルワンダでも旅行会社のH.I.S.さんがNGOワールド・ビジョン・ジャパンさんと提携してツアーを組むなど、徐々に増えてきています。それでもまだ少なくて金額も高かったりするので、学生が使いやすいものがあればいいなと感じているのでやりたいなと思っています。

――スタディツアーを主催することになったきっかけは何ですか。

実は、すでにブログを通じて日本からルワンダを訪れた人たちを受け入れて、現地の人の家にホームステイをしてもらったり、学校に一緒に行ってもらって子どもたちと交流する活動をしていたんです。
この2年間でホームステイをした人が20人弱、全体でも50人ぐらいの人が来てくれているので、ちゃんとしたプログラムで提供したいと思うようになりました。これまでは個人個人で受け入れていたんですけど、大学やサークル単位でまとめて、しっかりツアーとして企業の視察をしたり、ちょっとしたボランティア体験ができるツアーにしたいと考えています。

――他にも同様のプログラムがある中での差別化要因などはありますか。

「現地に2年間住んでいた人間が提供している」というところですね。スタディツアーを作っている人って日本にいて、ちょっと現地の様子を見て作られているとは思うんですけど、農村部まで入った経験のある人は多くないと思います。ましてそこに2年間住んで、現地の人たちとも繋がりがある人間というのは、なかなかいないと思います。

――今回のサイトを作成するときに、こだわったポイントや工夫した点はありますか。

正直時間がなかったので、とにかくシンプルに見た人が一番必要としているであろう情報が分かるサイトを作りました。
自分が大学生だったときのことを思い出して自分が知りたいという情報を入れるように意識しました。

これからやりたいこと、学びたいこと

――受講中はどのようなスケジュールで勉強されていましたか。

時差などもあるため、質問できる時間帯が朝になるので午前中にTechAcademyの勉強をして、午後は自分の活動をするというスケジュールでした。土日はほぼ一日中プログラミングをやっていた気がします。

――サイトの作成にはどれぐらいの期間がかかりましたか。

2日ほどですね。TechAcademyのコンテストに応募をしたくて、とりあえずシンプルな形だけでも出してみようと思い、2日間でやりました。

――そんなに短い期間でここまで作成されていたんですね。その2日間は、ずっと作業していたのですか。

サイト作成ばっかりやっていましたね。もっと余裕を持ってやればよかったとは思います。

――今回作ったサイトについて、今後増やしたいコンテンツなどありますか。

体験談をもう少し増やしたいなと思っています。
今までにホームステイなどをしてくださった方々の感想や生の声をもっと入れてリアリティを持たせたいと思いますね。あと、内容がまだふわっとしているので、もっとコンテンツを具体的にしたいです。どんなボランティアができるのか、どんなところに行ってどういうものが見れるのかなど、ツアーの内容をもう少し具体的に見せていけたらと思います。

――これから勉強したい言語や技術などはありますか。

今はPHPを勉強したいと思っています。
以前、友人からWordPressのカスタマイズを依頼されたときに、その内容だけ聞いたときはTechAcademyで勉強したことで余裕でできそうだなと思ったんですが、いざその友人のWordPressの管理画面を見たら自分が学んだHTMLがどこにも無かったんです。これはどうすればいいんだろうと思ったら、実はPHPで作られていることをその時初めて知りました。
デザインやプログラミングのことを広く浅くやっていくよりは、「WordPressのカスタマイズはできます」とはっきり言えるようになりたいと思っています。それも仕事のひとつにしていけたらいいなと思っているので、まずはPHPを勉強していきたいですね。

――最後に、これから自分のアイデアを形にしたい、プログラミングを勉強したいと思っている方に向けてメッセージをお願いします。

受講する方はそれぞれ目的意識があって受講していると思うんですけど、そこをいかにはっきりさせるか、自分に落とし込めるかが大事かなと思います。
自分が何を学びたいのか、どうすればそのスキルを身につけられるのかをはっきりさせておくのが大切だと思います。