エンジニア転職保証コースを受講された木島さん。戦略的な転職活動によりスマートフォンゲームのカスタマーサポートから未経験でエンジニアへの転職を成功させました。

プロフィール:木島 恭平
スマートフォンゲームのカスタマーサポートでチームのマネジメント業務に従事。一緒に仕事をするエンジニア仲間の仕事の熱意に感銘を受け、自身がエンジニアになることを決意。「自分も開発に携わりたい」という思いを胸にTechAcademyを受講、多数のアクションと戦略的な転職活動を通してキャリアチェンジに成功されました。

スマホゲームのカスタマーサポート業務でチームのマネジメントを行う

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――前職ではスマートフォンゲームのカスタマーサポートをされていたとのことですが、具体的にはどのような業務内容でしたか。

チームで一つのゲームタイトルを担当していたのですが、ユーザーの対応、運営業務の改善や新人の研修、クライアントとの連携などを主に行っていました。

――チーム作りでこだわっていたところはありますか。

ゴールのイメージをみんなで共有することにこだわりを持っていました。メールでのサポートだったのですが、たくさん寄せられるユーザーの困りごとを1件でも多く解決するために、今日は何件返すか、そのためにどういったスピード感で作業すればいいかを毎日考えていました。そして「今日はみんなで100件返せるように進めていこう」といった、チーム全体でのゴールを具体的に共有し、取り組むことを意識していましたね。

――そのときどういったところにやりがいを感じていましたか。

ゴールを達成して一日を終えられたときが一番気持ち良かったです。個人的に結果にこだわっている部分がすごくありました。他には、表彰する制度が設けられていた会社だったのですが、上司の方に評価していただくなど、目に見える結果が生まれたときは嬉しくてやりがいを感じていました。

仕事仲間の情熱に憧れ、エンジニアになることを決意

――お仕事を続けていく中で、エンジニアになろうと思った経緯についてお聞かせください。

スマートフォンゲームのカスタマーサポートを行う中で、アプリ開発を行っている開発担当の方々と密に連携し、お話を聞くことが多かったんです。そんなエンジニアの方とお話しするうちに、「自分も開発に携わりたい」と興味を抱くようになりました。その想いを1年ほど持っていたのですが、あるときにYouTubeで堀江貴文さんとエンジニアの方が話している動画を目にしました。その動画でエンジニアになるチャンスはあるんだと思い、そこからどんどん想いが強くなってエンジニアになる決意をしました。

――開発担当の方とお話されていく中で、エンジニアのどういったところに魅力を感じましたか。

未公開の情報や今後の施策を内部情報としてエンジニアから聞くことがよくあったのですが、そういった話をされるときの、本気でアプリと向き合う姿勢に感銘を受けました。アプリ開発に情熱を注ぎ、妥協しない姿勢が私の目にはかっこよく映り、その情熱に憧れを持ち、自分もやりたいという気持ちが生まれました。

――TechAcademyを受講された経緯について教えて下さい。

私は本格的なプログラミングの経験はなく、理系科目も強くないという不安があったので、独学で挫折をしないように、また逃げ道を作らないようにするためにまずプログラミングスクールで学ぶ選択をしました。当たり前ですが自分に合ったスクールに通いたかったので、TechAcademyを受ける前に、たくさんのプログラミングスクールを調べて無料カウンセリングなどを受けていました。最終的にTechAcademyを選んだ理由はメンターさんの人柄でした。無料カウンセリングのときに私の担当をしてくださったメンターさんがすごく良い方で、「無料カウンセリングなのにこんなに親身になってくれるんだ」と思いました。そのときにメンターさんが、「自分自身も未経験からエンジニアの業務ができるようになったので、木島さんも絶対できるようになりますよ」と前向きな言葉を最後にかけてくださったんです。その瞬間にTechAcademyだと思って申し込みをしていました。

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TechAcademyの学習サポート

――スクールを検討している段階で、ご自身で勉強していた期間はありましたか。

学習アプリや無料の学習サービスで簡単に触れてはいました。ただ本を買ってそれを元にプログラミングを勉強するといった本格的なことはしていなかったですね。

自分で目標を定め、ゲーム感覚で楽しく挑戦

――実際に受講された中でご自身にあっているなと思ったところや、こうだったらよかったというところがあれば教えて下さい。

自分のペースでカリキュラムを進められる点がとても自分に合っていると感じました。目標設定を自分で行って、そこに行きつくために勉強する形式が私に合っていましたね。カリキュラムで細かく課題が設定されていて、そこへ向かって学習していくのがゲーム感覚でおもしろかったです。他には、カスタマーサポートの業務で分からないことがあったら開発担当の方にチャットで質問をするのですが、それと同じ感覚でメンターさんに質問できるところがやりやすく感じました。悪かった点は特に浮かばなくて、むしろまた違うコースを受けてみたいなと思っています。

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TechAcademyの課題例

――目標設定やスケジュール管理で気をつけていたところはありましたか。

カリキュラムに記載の目標時間より早く終わらせることにこだわっていました。TechAcademyはカリキュラムに一つひとつの目標時間が見える化されています。その目標より早くカリキュラムをこなすことに闘争心を持ったので、学習を進めていくことがゲーム感覚で楽しかったです。そのため、週単位で明確にスケジュールを組んで進捗を追うとかではなく、スタンダードな学習時間は10時間と書かれていたら、7時間で頑張って終わらせてやろうといった要領で進めていました。

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カリキュラムの画面 右上に目安時間を記載

――学習自体はスムーズに進みましたか。

やはりたくさんつまずきました。できなかったことはたくさんありましたが、チャットサポートの対応が良く、疑問をすぐに解決できたので挫折することはなかったです。1~2分で質問への答えが返ってきたときは、本当に凄いなと思いましたね。心が折れそうになっていてもメンターさんのアドバイスから理解でき、成功体験を積み上げていけました。そうやって、メンターさんに助けられながら進めていきました。

――メンターとのメンタリングはどうでしたか。

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メンタリングのイメージ

分からないことを親身に聞いてくださるだけではなくて、IT業界やエンジニアの働き方についても丁寧に教えていただけました。例えば、エンジニアはチームで開発を行っていることや、今後のキャリアに関するお話もしていただいたのは印象に残っています。協調性が非常に重要な仕事ということは何度も言ってくださっていたので、そこを意識しながらメンターさんとチームで開発しているつもりで進めました。なので分からないことはすぐに聞いて、メンターさんが気持ちよく回答できるようにコミュニケーションをしてみようといった心がけをしていました。今振り返ると充実した時間だったなと感じますね。

圧倒的アクション数と事前の情報収集で戦略的に転職活動を行う

――転職活動のときにはどのような目標を設定されていましたか。

最終的に将来フリーランスとして働いてみたいという目標はありました。そのことをTechAcademyのキャリアカウンセラーにお伝えしたところ、客先常駐業務を経験するのがいいと教えてもらったんです。自社開発企業の求人も探していたのですが、いま自分に必要なのはプログラミングの腕を磨くことだと考え、そのためにまずは常駐業務をメインとしている企業に就職しようと思いました。そこで、常駐業務がメインの会社へ1ヶ月以内で転職すると目標をたてましたね。

――その目標に対して、どのようなアクションをされていましたか。

私は仙台に住んでいるのですが、遠方に住んでいる人はアクションがとりにくいです。そのため目標から逆算してとるべきアクションを考え、人材紹介会社の方と積極的にアポイントやコミュニケーションをとって気になることをガンガン聞きました。逆に企業からアクションをいただいたら、良い機会と思ってその会社の情報をとことん聞きました。他には、採用試験を受ける前に、会社について採用担当の方に十分聞いた上で面接を受けることを意識して無駄足にならないように気をつけていましたね。仙台から東京に行くので、確実に受かることをしないと金銭的にも厳しいです。そのため、遠方でもできることは全部やろうとしていました。

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木島さんの住む仙台市の風景

――TechAcademyのキャリアカウンセラーからはどういった転職サポートを受けましたか。

まず自分の強みが何かを考えた上で、これからどうしていきたいかを話し合いながら進行しました。すごく親身になってお話を聞いてくださったので、自分の強みや弱みを改めて発見できました。ここは他の人材紹介会社のキャリアカウンセラーの方とは違う点でしたね。今振り返ると、転職活動ではありながらも、自己分析ができ、自分の夢は何なのかを見つめられる良い機会だったと思います。また、カウンセリングが世間話から始まったりするのでそれも良かったですね。特に「遠方での転職活動は大変ですよね」という言葉をかけていただき、私の状況を非常に理解した上で転職の話を進めてくださったのは印象的で今でも覚えています。私の置かれた立場を真剣に考えてカウンセリングを進めてくださった点が他と違うなと感じました。

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仙台-東京は往復4時間、2万円程度を要する

――転職活動時には何社の企業とやり取りされていましたか。

20社ぐらいだったと思います。人材紹介会社も合わせたら30社ほどになりますね。

――多くの企業とやり取りする中で、工夫されたところはありますか。

アナログ感があるのですが、私は情報をノートにまとめるのが好きなんです。1冊ノートを用意して、検討している会社の情報を記入し、連絡をいただいたら付箋を貼るなどして個別に対策を練っていました。

――転職活動の中で思い出に残ったエピソードはありますか。

1社目に面接を受けた会社に入りたいなと思っていたのですが、採用面接があまりうまくいかなくて落ちてしまいました。そのときに面接の応対を1回全部振り返って、パーソナルメンターにもメンタリングでフィードバックをしてもらいました。その結果、次の会社を受けたら内定をいただいたことがありました。エンジニアという仕事をふわっと見がちだったことを気付かされて、今はその経験が本当に良かったなと思っています。

サポートの経験を生かし顧客目線での開発を

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――これから働かれる企業へ転職する決め手はなんでしたか。

私は人柄で選ぶ部分があるため、その点で働きやすい会社を選びました。今回ご縁のあった企業はエンジニアとの座談会を開いてくださって、実際に働く方々に現場での業務内容を教えていただきました。こういった社員座談会のようなものを開いてくださる企業は他にはなく、面接を受けに行ったときにも、入社後に住む場所まで親身になって気を配っていただけました。このような社員に対して親身な社風が決め手になりましたね。

――その企業でこれからどう活躍していきたいですか。

経験を積んでチームのリーダーポジションで活躍したいです。またこれは想像ですが、カスタマーサポートの経験が生かせる場面もあると思います。私の経験から、いずれカスタマーサポートの方と開発としてやり取りをする機会や、お客様へのご案内方針を決める場面に遭遇すると思います。そのときにカスタマーサポート目線で仕事ができればチームにもお客様にもいいですよね。ユーザーの声を生で聞いていた自負はあるので、その点が今後活かせそうだなと思います。

――最後に、これからプログラミングを学習して転職を目指す方へメッセージをお願いします。

私も未経験で転職できるかどうか分からない状況で漠然と飛び込みましたが、転職に成功しました。これからプログラミングを学習して転職したいと思われている方には、ぜひためらわず挑戦してほしいなと思います。

(インタビュー/編集:TechAacdemy 田中翔)